製品置き場の効率向上と過不足シミュレーションにより、必要投資額を21%削減

会社名
B株式会社 C製造所(業務改善・シミュレーション事例)
業種
製造業(建材製造)

イントロダクション

株式会社あおい技研は、製造業に特化した業務改善コンサルティングを展開する会社です。製鉄、組立て系産業、食品、医療機器、化学系素材など、数多くの改善診断・分析業務で培ったノウハウを活用し、幅広い業務領域における業務改善支援や、業務効率向上に資するシステムの企画・開発を行なっております。

今回は、株式会社あおい技研が行った建材会社B社さまでの業務改善事例をご紹介します。

ご依頼の背景

B株式会社は建材を製造を行う会社です。
今回は、住宅用建材や治水用建材を製造するC製造所を対象に業務改善提案を行いました。
道路用建材の製造ラインを増設するため、各品種の置き場における過不足検討、さらに不足面積が明らかになった際の具体的な改善策を提示してほしいとのご相談をいただきました。

課題

道路用建材の製造ラインを増設するにあたり、下記の試算をしたいがどのような手法をとれば良いか分からないという課題をお持ちでした。

  • 各品種の製品置き場がどの程度足りているのか、または不足しているのかが分からない。
  • 品種ごとに製品の生産量が変動するが、季節変動の影響が工場全体にどのように影響するかが見えない。
  • 不足が発生する場合、改善により吸収できるレベルなのか、外部倉庫の手配が必要になるのかを知りたい。
  • 外部倉庫を借りる場合、どれだけの広さの倉庫が必要となるのか把握したい。

ご提案までの流れ(一部抜粋)

お客様が抱える問題点の原因を分析し、以下の流れで改善提案を行いました。

1.初回打合せ、現場見学の実施


ご依頼の経緯や要望をお伺いしたうえで製造所を見学し、製造プロセスや現状の置き場を確認することで、ご相談の全体像を把握しました。

2.現状の定量的理解とシミュレーションの実施


お客様から必要なデータをご提供いただき、シミュレーションに向けた情報整理を行いました。
データで読み取れない部分に関しては、実際に現場に足を運ぶことでお客様への理解を深めました。
現場を見ることで、お客様の理想に近いご提案に近付けることが可能となります。

3.ご提案


定量的データに基づくシミュレーションにより、お客様にとって最善の改善策をご提案します。
今回は「置き場効率の向上」と「置き場面積確保」の両面から改善策を提示させていただきました。

ご提案内容と改善効果

B製造所の取り扱い製品の品種ごとに必要となる置き場面積の検討を行いました。
当年度実績と翌年度計画量をもとにシミュレーション、推定を行った結果、置き場不足が予想される品種が明らかとなりました。

置き場面積の不足が明らかとなり、且つ改善余地がある品種に関しては、置き場効率向上と置き場面積の確保の両軸から改善策を検討することで、当初計画では約500㎡の置き場不足だったところ、最大約250㎡の余剰置き場が確保できる見込みが立ちました。

置き場面積の確保が困難な品種については、不足する面積を可視化することで、新たに置き場を確保するための見通しを立てることができました。

お客様の声

「大変納得感のあるご提案をいただき、私自身も大変勉強になりました」

本社と製造所が離れているため、普段からデータでの把握のみでしたが、今回のご提案を通して今まで見えていなかった問題点を可視化することができました。
根拠のある数値を基に改善策をご提案いただけたおかげで、今後の設備投資の必要性について見通しが立てられた点についても、非常にありがたかったと感じています。

製造業の業務改善に関するご相談はお気軽にお問い合わせください

製造業の現場において、何かを変えるためには必ず設備投資が伴います。
勘と経験で動いてしまうと、誤った方向に判断してしまう可能性も考えられます。
明確な数値とともに現状を正確に理解することで、より効果的な設備投資に繋げていきましょう。

株式会社あおい技研では、お試し工場診断も行っております。
「改善したいがどこから手をつけて良いか分からない…」という場合は、是非一度ご相談いただけますと幸いです。

業務改善はあくまできっかけでしかありません。
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