業務効率化の成功事例7つを参考にアイデア出しをしよう!業務の無駄の見つけ方も解説
業務効率化のアイデア出しに悩んだときは、成功事例を参考にすることをおすすめします。成功事例を参考にして、自社の状況や環境に合わせてアイデアを考案すれば、現実的かつ高い成果を期待できる業務効率化の改善案を打ち出せるでしょう。
今回は、業務効率化のアイデア出しをするときに参考となる、成功事例7つを紹介します。業務効率化をするときの業務の無駄の見つけ方も解説するので、ご参考にしてみてください。
コンテンツ
業務効率化の取り組みでは現状を把握することで無駄を見つける
業務効率化の取り組みの基本は、無駄を見つけて改善することです。業務の無駄を見つけるときは、現状把握が鍵になります。
業務効率化の主な手順は、以下の通りです。
現状把握…業務プロセス全体を可視化し、俯瞰的視点で業務に潜む無駄を見つける
↓
改善案の立案…改善箇所に着眼し、優先度の高いものから改善計画を立案する
↓
改善案の実施…改善計画に基づき改善案を考え、実行する
↓
効果検証…なるべく具体的な数値を用いて効果検証を行う、さらにPDCAサイクルを回していく
業務効率化に取り組む上で、最初のステップである現状把握は、最も重要であるといえます。適切に現状把握ができていないと、業務に潜む無駄を的確に洗い出せないからです。
業務プロセスには、小さなものから大きなものまで、多数の無駄が潜んでいます。そのため一つ一つ改善していく必要がありますが、重要なボトルネックを洗い出して、優先順位を付けながら業務効率化を進めていくことが大切です。
業務効率化の成功事例7つ|アイデア出しのヒント
業務効率化の成功事例を参考にするときは、「現状(改善前の)」「改善策」「改善後の変化」に着目しましょう。アイデア出しのヒントとなる業務効率化の成功事例7つを紹介します。
過去の資料をデータ化して業務を効率化
現状:過去の資料(マニュアル)を、確認する度に取りに行かないといけない。紙媒体での資料の劣化も気になる。
改善策:タブレットで資料を閲覧できるようにデータ化。
改善後の変化:取りに行く手間がなくなり、資料の同時閲覧も可能になった。
参考出典:https://www.imao.co.jp/kaizen-140.html
AI音声認識システムの導入で製造現場のデジタル意識を向上
現状:60歳以上の従業員が半数を占める高齢化の進んだ職場で、積極的にデジタル化に取り組むことが出来ず、生産管理ができていない。
改善策:AI音声認識システムを導入し、自動的に生産管理ができるよう現場のデータ分析を実施。
改善後の変化:生産管理ができるようになり、業務が効率化した。さらに従業員のデジタル意識も向上した。
参考出典:https://www.cct-inc.co.jp/koto-online/archives/63
業者への連絡漏れを防ぐために札を設置
現状:廃棄する段ボールの回収箱を複数箇所に設置していたが、不在時に回収業者が来られると、業者への連絡漏れで依頼できないことがある。
改善策:回収を依頼したい場合は、その旨の書いた札を設置。
改善後の変化:不在時も業者に確実に回収してもらえるようになった。
参考出典:https://www.imao.co.jp/kaizen-119.html
製造ラインの設備状況をリアルタイムに可視化し属人化を解消
現状:ベテラン従業員の技術やスキルが暗黙知化されてしまっており、属人化している。
改善策:製造ラインにおける複数の設備のデータを一元化し、リアルタイムでライン全体の状況を可視化。
改善後の変化:暗黙知化されていたベテラン従業員の判断基準やスキルが数値化・形式知化し、若手従業員への伝達も正確にできるようになった。
参考出典:https://www.wingarc.com/solution/manufacturing/blog/smart-factory-case.html
連絡事項をいつでも誰でも確認できるようにタブレットを活用
現状:毎日の重要な連絡事項を朝礼にて口頭で伝えていたところ、従業員が徐々に忘れてしまったり、引継ぎ漏れにより連絡が行き渡らなかったりしている。
改善策:ノートやタブレットを活用して、連絡事項をいつでも誰でも確認できるように改善。
改善後の変化:連絡事項を忘れてもすぐに閲覧できるようになり、さかのぼって確認できるようになった。
参考出典:https://www.imao.co.jp/kaizen-89.html
平置きから立て置きに変更し取り出す時間を短縮
現状:箱に入った計測器を棚に積んで平置きしているため、下にあるものが取り出しにくく、探す時間もかかる。
改善策:平置きから立て置きに変更し、取り出しやすく改善。また誰が持ち出しているかがわかる記入表も設置。
改善後の変化:計測器を探して取り出す時間が短縮された。記入表にて管理することにより紛失することも無くなった。
参考出典:https://smilehousekeeping.com/blog/archives/5814
自動タイマーを設置して時間を有効活用
現状:空ドラム缶に水を貯める間、溢れる恐れがあるため近くから離れられず、他の作業ができない。
改善策:蛇口に自動散水タイマーを設置。
改善後の変化:ドラム缶の近くで待機する必要がなくなり、時間を有効活用できるようになった。うっかり水が溢れてしまうミスもなくなった。
参考出典:https://www.imao.co.jp/kaizen-65.html
業務効率化の成功事例にはヒントがたくさん潜んでいる(まとめ)
業務効率化のアイデア出しを職場で求められたとき、ネタに尽きてしまった…と感じる人は少なくないのではないでしょうか。アイデア出しに悩んだときは、同業他社の成功事例を参考にすることをおすすめします。
参考にするときのポイントは、そのまま真似するのではなく、自社の状況や環境に合わせて内容を変化させることです。頭を柔らかくして、自社の場合はどこに活かせるだろうか…と考えてみてくださいね。
今日のポイント
- 業務効率化のアイデア出しに悩んだときは国内の成功事例を参考にするのがおすすめ
- 国内の成功事例を参考にして自社の状況や環境に合わせてアイデアを考案すれば、現実的かつ成果の高い業務効率化の改善案を打ち出せる
- 業務効率化の無駄を見つけ方は現状把握が鍵
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