お問い合わせ

あおい技研 > 業務改善コラム > 労働生産性 > 製造業における教育計画を立案するときの手順6ステップ！重要性と具体例

製造業における教育計画を立案するときの手順6ステップ！重要性と具体例

2024年9月2日

製造業における教育計画とは、従業員が体系的に質の高い教育を受けられるよう計画・立案することです。企業は従業員が業務に必要な知識やスキルを習得できるよう、 教育の機会を設け、無理のない教育スケジュール等を考える必要があります。

しかし、製造業の教育計画の立案は検討すべき項目が多く、柔軟に対応する必要があるため、どのような手順で進めていくべきか悩む方が少なくありません。

今回は、製造業における教育計画を立案するときの手順6ステップを解説します。教育計画の重要性と具体例も解説するので、ご参考にしてみてください。

月々定額の
業務改善支援サービス

製造業における教育の重要性


製造業における教育の重要性は、特に生産性と安全性に大きな影響があることにあります。製造業では従業員一人一人の能力やスキルが、製品の生産性に直結します。

適切な教育を受けていないと、業務効率が悪く、従業員によって業務のバラつきが生じてしまうことがあります。また、製造業の現場には工具や設備の取扱いミスなどによる危険も多く潜んでいます。そのため適切な教育を受けていれば防げるミスや事故もあります。

労働力不足が深刻な製造業では、それぞれの従業員が教育や研修によって高い能力やスキルを持つことが、 人材不足問題の解消にもなるのです。

製造業における教育計画を立案するときの手順6ステップ

製造業における教育計画を立案するときは、 基本的な手順に沿うことが大切です。製造業における教育計画を立案するときの手順6ステップを紹介します。

現状分析と目標設定

まずは現状分析として、 現在の従業員の能力やスキルを把握します。従業員の現在の能力やスキルを考慮し、不足している能力やスキルに対し、最適な教育カリキュラムを検討した上で、最終的な目標を設定することが重要となってきます。

教育ロードマップの作成

教育ロードマップとは、従業員が理想の人物になるための道筋や手順を示したものです。教育ロードマップ を作成することで、従業員がモチベーションや意義を失うことなく、 将来を見据え、高い意識を持った状態で教育を受けられます。

教育内容の決定

具体的に、どのような方法で教育をするのか決定します。教育方法の例は、以下のとおりです。

  • 社内研修（OJT：On the Job Training）… 社内の現場で実際の業務等を行いながら、中堅社員などの教育者が行う研修
  • 社外研修（Off -JT：Off the Job Training）… 職場から離れて社外で研修セミナー等に参加し、学習の機会を得ることで行う研修
  • e-learning…インターネット環境を活用し、いつでもどこでも受けられるオンライン教育研修システム

どれか1つを選択するというよりは、状況に応じて併用しながら体系的に教育・学習できるようにするのが一般的です。

教育環境の整備

従業員がストレスなく、効率的に教育を受けられるような環境を整備します。具体的には、研修室や実習室を用意したり、 最新のシステムや教材を導入したりしましょう。また教育を受ける時間を確保できるよう、就労時間の調整を行うこともとても重要です。

教育の評価（フィードバック）と改善

従業員に教育を行うときは、評価やフィードバックを必ず行います。評価やフィードバックがないと、従業員の教育の達成状況や成果がわからないため、双方にとって意味のない取り組みになってしまいます。簡単なテストやアンケートの実施、 上司とのヒアリングなど、教育の成果をお互いに評価できる仕組みを用意することが大切です。

関連記事

製造業における教育計画の具体例

製造業における教育計画は、 従業員の役職や目指す目標によって内容が変わってきます。たとえば、新入社員教育であれば、以下のような教育計画を組むのが一般的です。

  1. 会社概要説明
  2. 社内ルール教育
  3. 生産工程教育
  4. 安全教育
  5. 品質管理教育

それぞれの過程で、さらに教育計画が必要になるケースもあります。中堅社員向けの育成教育であれば、教育計画にリーダーシップ教育や問題解決能力向上教育などを組み込みます。

従業員の目指す目標、本人たちのモチベーションなどを考慮して、意味のある教育計画を立案することが大切です。

関連記事

製造業の教育計画は従業員の人材育成のために重要（まとめ）

教育計画とは、自社の教育カリキュラムのステップやスケジュールを立案することです。日本の製造業では、 人材不足、アナログ的業務の多さ、属人化などが問題となっています。

教育計画を整え、質の高い教育カリキュラムを従業員に提供できれば、従業員の能力やスキルが向上し、現場のさまざまな課題を解消できる可能性があります。また、生産性と安全性の向上も見込めるため、 企業にとっても従業員にとっても、教育は重要な要素といえるでしょう。

経営層は従業員が無理なく、高いモチベーションを保って教育を受けられるよう、環境を整えるなど工夫することが大切です。

今日のポイント

  • 製造業における教育計画とは現場の従業員が体系的に質の高い教育を受けられるよう計画すること
  • 製造業における教育の重要性は生産性と安全性に大きな影響があることにある
  • 製造業における教育計画を立案するときの手順6ステップは現状分析と目標設定→教育ロードマップの策定→教育内容の決定→教育方法の選択→教育環境の整備→教育の評価（フィードバック）と改善

月々定額の
業務改善支援サービス
業務改善、システム企画・開発のご相談はこちら

関連記事

カテゴリー

新着コラム

TEL : 03-4446-9041

お問い合わせ

〒103-0004
東京都中央区東日本橋１丁目１-２０
三幸日本橋プラザ707

営業時間：9:00〜18:00（平日）